横尾忠則『レクイエム 猫と肖像と一人の画家』:横尾忠則現代美術館

横尾忠則『レクイエム 猫と肖像と一人の画家』

横尾忠則『レクイエム 猫と肖像と一人の画家』

横尾忠則『レクイエム 猫と肖像と一人の画家』

横尾忠則『レクイエム 猫と肖像と一人の画家』

毎年の事ですが、12月は中旬前後から急に加速するようであっという間に残すところ後わずかになってしまいました。こちらの方もまた暫く開いてしまいました。過日の展覧会ですが、前日工房でクリスマス企画を開催していて怒涛のような一日を送った後のひと時で、とてもリラックスできた会でした。

タイトルどおり作家が深く関わった、今は亡き者たちへの静かだけど強い眼差しを感じる作品の数々。それぞれのエピソード等々が作品に添えられているのですが、関わりや想いがじんわりと伝わります。特に印象的だったのは、瀬戸内寂聴さんについて。お葬式での演出等々を横尾氏に頼むのだけどことごとく断るクダリ。「死後の演出まで愉しんでいるセトウチさんの人生は何なの?人生を遊びと考えている…」云々。それを称賛しつつも死の遊びにはまき込まれたくないと。わずかな文章だけどお二人の関係性がよく伝わってきます。前日はイベントを開催して、お祭りのように楽しく人に恵まれた1日でした。アドレナリンを放出しっぱなしのような1日だったので、静寂を味わうひと時がとても心地よかったです。こんな機会をくれた方に感謝☆

追記:これを読んでいただいた方から「谷崎純一郎の『猫と庄造と二人のをんな』をおもわせるたいとるですね」とコメントをいただきました。確かにリリーを待ちわびる庄造のようです。