『林 秀行・回顧展』:艸居

林秀行回顧展

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『林 秀行・回顧展』

先々月急逝された大学の恩師の回顧展にお伺いしてきました。最後にお会いしたのはいつだったかな、、作品を拝見しに行くのは先生にお会いするような心持ちでした。
先生は『走泥社』という前衛陶芸のパイオニア集団のメンバーで現代陶芸を牽引されてこられた方です。私も学生の頃は今と違ってオブジェばかり作っていました。先生の作品の中にもある「黒陶」という独特の手法で焚く窯で作品を制作していました。本来なら真っ黒に焼き上がるのですが、私のは茶色身がかっていて「ようこのは茶陶やな」と笑われていたのを思い出します。
 
学生の頃に拝見した初期の頃からの作品、当時制作されていたもの、どれも懐かしく先生を先生たらしめる作品だなと。大きめの立体造形ばかりと思っていたら、お抹茶茶碗や花器などもあって、ちょっと意外なような気もしましたが、それでもらしい器でした。奥の空間に進むとこれまた別世界が広がっていて、畳一面に赤と黒のそれぞれ違う造形のオブジェが点在していて圧巻の眺め。作品の詳細を見ると制作は2023。86歳の時のもので亡くなられる近年まで精力的に制作されていたのだなと尊敬の念に堪えません。その一つ一つにタイトルがついているのですがどれも素敵。このオブジェに限らず、どの作品も観る者に作品を通してその先にある物語を想像させるようなタイトル。先生のチャーミングなお人柄がうかがえます。
 
思えば先生との出会いは受験の面接の時。英語で自己アピールをしたのですが、緊張して途中からグダグダになってしまったのです。後に「何を言ってるかわからなかったけど熱意は伝わった」と言っていただいて、案外あのグダグダが合格の決め手だったんじゃないかと思っています(笑)いつも飄々としていておちゃめで、時に厳しく凛としていた先生。最近よく思うのですが、会いたい人には会える時に会っておく。当たり前と思っていることは決してそうじゃない。このままがいつまでも続く、、はそんな気がしているだけの願望にすぎないのだろうなと。本当にもう一度お会いしたかったです。生涯を閉じるその瞬間まで陶芸家だった先生、心からありがとうございました。いつか向こうで会いましょうね☆
 
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