「李禹煥」展 : 兵庫県立美術館

李禹煥

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「李禹煥」展 : 兵庫県立美術館
今年最初の美術館は李禹煥の回顧展からスタート。
「もの派」を牽引する現代美術家の大規模回顧展。
東京の国立新美術館で開催され、兵庫に巡回してくるのを待っていました。

一番に感じたのは、なんて静かな作品だろうと。染み渡るような「静寂」、無音の空間に迷い込んだようでした。
自然素材と工業製品を組合せた作品群。無口なようでじっと眺めていると、それぞれが呼応しているように感じられる。
点と線を繰り返すシリーズは、作家の息づかいが聞こえてきそうな、観ているこちらも緊張感を強いられるようなそんな作品群。
2000年に入ってからの《対話》シリーズはふんだんに空間が広がり、描かれているものと、その余白の部分がまさに対話しているかのよう。矛盾しているが、対話しているけれど、やはり静寂。無音だけど響くものが確かにある作品展だった。

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